出会いは偶然の必然 2007.08.01

 日本は山梨の閑静な住宅街……から少し離れた場所にクライフォート邸は建っていた。明治時代の建築で、呆れるほど広壮かつ古色蒼然とした佇まいを見せている。

 とはいえ居住者の立場からすれば、ムダにだだっ広いだけのあちこちガタのきた老朽建築に他ならない。

 この厄介な屋敷を建てた張本人は、三代ほど前のクライフォート一族の先祖である。

 当時貿易商として来日した彼は、この地をことのほか気に入り、財に任せてオランダ王宮にも匹敵する豪壮な宮殿を建造しようとした。
 当然ながら周囲の者の猛反対にあったのは言うまでもない。

 そこで代わりに建てたのがこの屋敷、17世紀のオランダ古典様式の貴族の館である。
 少しは子孫の迷惑も考えてほしい。

 ブライアン・クライフォート少年は、あちこち置かれた引っ越し段ボールの山を見上げた。
 かぶりを振ってため息をつく。八歳児にしてはやけに大人びた仕草で。

 父が日本行きの話を切り出したのは、ほんの三日前の朝食の席だった。

「ああ、そういえばこないだ向こうの大学から言語学部の客員教授の話が来てね〜」だと?

 まるで今日の天気かなにかを語るようなお気楽な口調に、怒りを通り越して殺意にも似た感情を覚えた。

 そういうことはもっと早く言ってくれ。

 その後の顛末は以下の通り。
 父を締め上げたい気持ちをぐっとこらえ、不眠不休で出国に際する諸手続と荷造りを済ませると、離陸直前のアムステルダム発・東京行き最終便に飛び乗った。そのまま夢も見ずに爆睡すること13時間。今は東の果ての先祖の館で途方にくれている。

 四捨五入して百年の長きに渡って放置されていたせいで、邸内はすっかり廃屋まがいの幽霊屋敷と化していた。広大な庭は原生林の如く荒れ放題、電気・ガス・水道は言うまでもなく不通状態。

 なぜオランダを出国する前に手配しておかないんだ?

 搭乗時刻まであと30分というせっぱ詰まった状況下で、ダイニングの椅子に座ってのんきにコーヒーなんぞ啜っていた父に期待しても仕方ないのはわかっているが。

 俺が言うのもなんだが、はっきりいって父は変人だ。

 数年前、古典期ラテン語から現代日本語に専攻変えした時など、日がな一日、頑として日本語以外の言葉を口にしなかった。 目撃者の話によると、階段から足を踏み外して落っこちる時ですら日本語で叫んでいたそうだ。

 当然ながら当時三歳だった俺に話しかけるのも日本語で。おかげで日本で生活するにあたって、言葉の不自由は全くない。
 しかし素直に父に感謝する気にはなれない。

 学者というものは多かれ少なかれ浮世離れしたイキモノだ。
 しかしこうも生活能力と常識に欠けたタイプも珍しいのではなかろうか。

 極楽トンボな父に対する不平不満なら他にも腐るほどあるが、それはさておき、まずは最低限の生活環境を確保するのが先決だ。

 ブライアンは床に転がった山梨県版・職業別電話帳を手に取った。
 手慣れた仕草でざっとページを繰り、各種公共施設の番号をピックアップする。それを適当な紙にメモしてダイニングルームに向かった。

 入ってすぐの場所にある、やたら装飾過剰なサイドボード上の電話機に手を伸ばす。

 なんとなくイヤな予感はしていたがダイヤル式黒電話。正式名称は確か3号自動式卓上電話機だったか。なんという昭和の遺物。レトロにも程がある。

 しばらく黒電話の前で脱力していたが気を取り直し、メモ片手にダイヤルをジーコロと回す。
 ブライアンは愕然とした。

 電話も止められているとは何事だ。

 年齢にそぐわぬ疲れきったため息をつき、そっと受話器を戻した。
 さて、どうするか。
 電話の前で腕組みをする。なにげなく周囲に視線を走らせて、ふと気づいた。
 ダイニングテーブルに見慣れぬクリップボードが放置されている。

 クリップに挟んだ書類の見出しは“回覧板”。
 ――回覧板?

 ブライアンは改めて書類を見直した。

 見出しのすぐ下に“なるべく早めに回して下さい”とある。
 なんだかよくわからないが、これを隣家に持って行けということだろうか。

 顔を上げた途端、奥の書斎から雪崩のような物音とともに気の抜けた悲鳴が聞こえた。
 思わず眉をひそめる。

 どうやらマヌケな父が本の詰まった段ボール箱に押し潰されたようだ。積み上がった箱の山の一番下から無理に本を引っ張り出そうとしたのだろう。
 少しは掘り出す者の身になって行動してくれ。

「……ま、いいか」

 ブライアンは淡々とつぶやいた。

 父が本に押し潰されるのはいつものことだ。
 ついでに可動式書棚の間に挟まれるのも日常茶飯事。
 命に別状は無さそうだし、当分放っておいても問題はないだろう。もしかしたら自力ではい出してくるかもしれない。

 そんなことより今はインフラ環境の整備が先決だ。
 これを隣の家に持って行くついでに電話を借りよう。

 ブライアンはそう心に決めると回覧板を手に取り、玄関に向かって歩き出した。



 クライフォート邸の隣家はごく普通の洋風住宅だった。
 隣といっても広大な荒れ庭を挟んで、だいぶ距離が離れているのだが。

 門扉の表札には“叶”とある。カノウという一家が居住しているらしい。

 ブライアンは表札の横のインターフォンを押した。
 しばらく待つと、バタバタせわしない足音とともに玄関ドアが勢いよく開いた。ブライアンとほぼ同年代の、目にも鮮やかなオレンジ色のTシャツを着た少年が顔を出す。

「はいはーい、お客さんー? ――ってパツ金ガイジン !?」

 見るからにガサツでバカっぽいその少年は、パカっと口を開けてその場に固まってしまった。
正気に戻るやおそるおそるといった口調で、

「アメリカ人はアメリカ語喋るんだよな? オレ全然わかんねーぞ !?」
「アメリカ人が喋るのは英語だ」

 想像以上にバカだったオレンジ少年を見据えて淡々と言う。

「英語が駄目ならオランダ語を喋ればいい」
「オランダ語なんてカステラしか知らねえよっ!」
「カステラはポルトガル語だ」
「だーッ、ワケわかんねーことゴチャゴチャ言うなよな〜!」

 オレンジ少年は苛立ちまぎれに頭をグシャグシャ掻きむしり、地団駄踏んで怒鳴った。
 さっきから日本語で会話が成立している事実に全く気づいていない。
 どうやら真性のバカらしい。

 ブライアンはため息をついた。

「わかった。日本語でいい」
「いいのか? なら最初からそー言えよ」
「……俺は初めからずっと日本語だったんだがな」

 こいつに言っても仕方ないとは思ったが、口にせずにはいられなかった。

 ふと足音に気づき、顔を上げる。
 オレンジ少年より二つ三つ年長の少年が階段を下りてきた。
 彼の兄だろうか。それにしては全然似ていない兄弟だ。

「玄関先でなにを騒いでいるんだ、恭介?」

 彼は整った顔に憂いを浮かべて問い質した。

「あ、兄ちゃん。ガイジンだよガイジン!」
「ガイジンってお前、そんな言い方はないだろう」

 弟を軽くたしなめるとブライアンに目を向ける。
 瞳に興味の色を湛えてしばらくの間しげしげと見つめていたが、ふいに何かを思い出したようにポンと手を打った。

「えーっと君、もしかして隣に越してきた……クライフェルト君?」
「クライフォートです。オランダから来ました」

 さりげなく訂正して頭を下げる。
 彼は自らの記憶違いなど気にも留めず、穏やかに微笑んだ。

「僕は成介。叶成介だ。よろしくね」

 イヤミなくらい爽やかに右手を差し出した。
 本人に悪気はないのだろう。……たぶん。

 オレンジ少年が驚きの声を上げた。

「ええっ! お前あのお化け屋敷に越して来たのか―― !?」
「恭介……お前はまた失礼なことを。せいぜい倒壊寸前のハウステンボスだろう?」

 いっけん思慮深い常識人のようでいて、弟よりよっぽど失礼な物言いだ。
 まさにこの弟にしてこの兄あり。

 ブライアンは呆れ顔で二人を見た。
 ふと叶成介と目が合う。彼は自らの暴言などてんで気にせず、柔らかな笑みを返した。
 本人に悪気はないのだろう。……そう信じたい。

 ブライアンは持っていた回覧板を差し出した。

「はいこれ。それと電話をお借りできますか?」
「ああ。そこにあるから好きに使いなよ」
「じゃあお言葉に甘えて」

 下駄箱の上に置かれたFAX付き電話機に手を伸ばす。
 慣れたプッシュホン式に感動すら覚えた。

 文明の利器ってなんて素晴らしいんだろう、などと都会に憧れる田舎ネズミめいたチープな喜びに浸りつつ、ガス、電気、水道そして電話会社に連絡を入れる。各自なるべく早く対応するよう念を押して受話器を置いた時、背後から声を掛けられた。

「クライフォート君はサッカー好きかい?」
「ええ、まあ。嫌いじゃないです」
「そうか! だったら僕らと一緒にプレイしてみないか?」

 叶成介は気さくな笑顔でそう言った。

 正直言ってこれには意表を突かれた。
 東洋のサッカー後進国のど素人二人組とサッカーするだって?
 アヤックスユースチームの、それも四つ五つ年の離れた連中とプレイしているこの俺と?

 しかし電話を借りた手前、むげに断るのも気が引ける。

「……ええ、いいですよ。少しだけなら」

 やや気が進まないながらも、俺としてはこう答えるしかなかった。



 叶邸の裏庭は意外と広かった。ちょっとした空き地程度の空間といえば話が早いだろうか。

 煉瓦塀を隔てた向こう側にクライフォート邸の庭園が見えた。
 “荒れた”という状態を通り越して、もはやジャングルと化している。もう少し落ち着いたら庭師も手配しよう。

 ブライアンが内心そんなことを考えていると、成介が塀の一点を指さした。

「僕を抜いてゴール決めたら君の勝ち」

 そちらに目をやると、塀にはゴール枠らしき長方形が白チョークで描かれている。
 なるほど、1対1で彼を抜いてこの枠にシュートしろということか。

 成介は持っていたボールをブライアンに投げて、

「なんなら恭介と二人協力プレイでもいいよ」
「必要ありません」

 ブライアンは難なくトラップして、きっぱり言い切った。

 ざっと庭に視線を走らせ、塀の白枠と成介、そして自分の位置を確認する。それぞれの間合いを瞬時に判断すると昂然と顔を前に向け、ドリブルを開始した。

 とりあえず適当に流しておくか。
 悠然と構える成介に向かって軽快なドリブルで突き進み、心持ちスピードを緩める。
 絶妙の間合いに入るや、トップスピードで切り返したその時。

「―― !?」

 ふいに成介の姿が視界から消え失せた。

 ブライアンの顔に動揺が走る。
 そこに一瞬の隙が生まれた。その間、わずか零コンマ数秒。
 気がついた時には、いつのまにか後方に回り込んでいた成介にボールを奪われていた。

「へえ。君もなかなかやるね」

 足下のボールを蹴り上げて右手でキャッチすると、どこか嬉しそうに成介が言った。

 その言葉の響きに、なぜだか知らないがカチンときた。
 なんだその上からの物言いは。
 勝ち負けなど端から眼中にないといわんばかりの飄々とした表情も気にくわない。

 ブライアンは成介をギッと見据えた。

「……もう一度、お願いします」
「そう。じゃあ頑張って」

 そう言ってにっこり笑い、ブライアンにボールを投げる。

 その爽やかにストレートな無神経ぶりがますます頭にきた。
 ブライアンは久しぶりに本気モードで走り出した。

 さっきは油断していただけだ。今度はそうはいかない。

 緩急自在のドリブルで成介の真正面に詰めると、ひらりと背を向ける。
 そのまま流れるような動作でボールを高く浮かせ、同時に自らも身を翻した。

「やれやれ。そうくるか」

 呆れたとも感心したともつかぬ口調でつぶやくと、成介も軽やかに宙に身を躍らせる。ブライアンの放ったオーバーヘッドを、これまたオーバーヘッドで打ち返した。

 まさに目には目を、オーバーヘッドにはオーバーヘッドの形で両者相打ちとなる。
 ブライアンは地面に着地するや、こぼれ球を探して視線を走らせた。
 信じがたい光景に思わず息を呑む。
 ボールは一足先に立ち上がっていた成介の足下にあった。

「そ…んな、バカな !?」
「残念。もう少しだったね」

 成介はけろっとした顔で言った。

「だけど君。ホントにスゴイよ。僕が今まで会った誰よりもね」

 心底楽しげにのたまい、ブライアンに笑いかけた。
 あたかも水を得た魚のように嬉々とした面もちで。

 彼に悪気がないのはわかっている。
 極めて悔しいことだが、彼の技術が俺よりも数段上だということも認める。

 しかし、だ。
 この妙にヒトの神経を逆なでする無神経な物言いはなんとかならないのか !?

 成介が投げて寄こしたボールに無言で視線を落とす。

 このまま「はいそうですか」と引っ込むのは性に合わない。
 たとえ敵わないにしても、せめて一矢なりとも報いたいではないか。

 ブライアンは三度目の正直とばかりに駆け出した。

 今回は成介のほうも少しばかり本気を出したのか、つけいるスキがまるで見あたらない。
 ということは今までわざと手を抜いてくれていたのか。
 情けないやら腹立たしいやら、憮然とした面もちで成介をにらみつける。

 ありとあらゆるフェイントを駆使して挑むが、どれもこれもあっさりいなされてしまう。
 一進一退の攻防といえば聞こえはよいが、次第に相手の攻撃をかわすだけで精一杯になってきた。
 ブライアンは本能的に察知した。このままでは確実にボールを奪われる。

 そのとき本能的なカンとでもいうべき何かが脳裏に閃いた。
 突破口はここしかない。
 深く考える前に体が動いていた。

「――おい、そこの馬鹿オレンジ!」

 後方で見物しているオレンジ少年めがけて、ヒールキックでパスを送る。
 とりあえず仕切り直すのが目的だったのだが、

「ンだと、このパツキン野郎〜 !?」

 ヤツはこちらの意図なんかてんで気づかず、渾身の力で蹴り返してきた。

 ボールは空気を切り裂いて一直線に突き進み、ブライアンと成介の脇をかすめて塀に激突した。衝撃で煉瓦をやすやすと破壊した後も速度は一向に弱まらず、そのまま轟音をたててクライフォート邸の庭まで飛んでいった。

 場になんともいえない気まずい沈黙が降りる。

 塀に激突する寸前、ボールがオレンジ色に輝いたように見えたのは俺の気のせいか?

 ブライアンが壊れた塀を眺めながら首を捻っている横で、成介が血相を変えて叫んだ。

「恭介! 塀を壊すなってあれほど言ったのに、お前はまた…… !?」
「え、えーとさぁ……ま、いいじゃん。ゴールも決めたことだしさー!」
「よくない。まったく、これで何度目だと思ってるんだ?」
「そんなの多すぎて覚えてないやい!」

 ギャーギャー言い争いを続ける(煩いのは主に弟の方だが)兄弟をふり返り、ブライアンは塀のゴール枠から1メートルも離れた場所に空いた大穴を顎で示した。

「決まってない。ノーコンにも程がある」



 茜色に染まる空を背景に、塀の大穴の前でオレンジ少年が頭を掻きむしった。

「だーッ、終わらねえ! もう夕方じゃねーか!」
「愚痴ってるヒマがあれば手を動かせ」

 ブライアンは無愛想な口ぶりで煉瓦を手渡す。

 あれからずっと二人で壊れた塀の修繕に勤しんでいるのだが、努力の割に一向にはかどらないのは、ちょっと目を離すと煉瓦を芋目地に積んでしまうコイツのせいだ。

 積んでは崩し、また積んで崩す。いわゆる賽の河原の石積みのようなエンドレス苦行にいい加減イラついて、「貸せ。俺が積む」と言いそうになるのをぐっと堪えていると、頭上からポツリと声が降ってきた。

「でもさ。お前スゴイな。兄ちゃんとまともにやり合える奴なんて初めて見た」
「別にすごくない。互角ですらない。今の俺では五分保たせるのが精一杯だ」
「そーか? それでもスゴイんじゃね? オレなんかまるっきり勝負になんねーのにさ」
「お前は俺たちとタイプが違うんだから仕方ないだろう」
「はァ? なんだそりゃ」

 煉瓦の隙間にモルタルを塗る手を止めて、オレンジ少年が目を丸くする。
 ブライアンは軽く肩をすくめた。
 どうやら自分の適性を全く自覚していないようだ。

「お前はストライカーだろ。違うか、馬鹿オレンジ?」

 本場ヨーロッパでもあれだけのシュートを打てる奴は滅多にいない。

「馬鹿オレンジじゃねえっ! 俺の名前は恭介だ! わかったかこのパツキン野郎―― !?」

 恭介はモルタル塗りのコテをぶんぶん振り回して叫んだ。
 “馬鹿オレンジ”に気を取られて、ブライアンの言葉の前半部分は耳に入ってないようだ。

「そうか。俺はブライアンだ。ブライアン・クライフォート」

 ブライアンは素っ気なく応えると、さっさと補修作業に戻れといわんばかりに、恭介の手に新たな煉瓦を放り投げた。



 その頃成介は、クライフォート邸の書斎で途方にくれていた。
 たんに回覧板に記入忘れのサインを貰いに来ただけなのに、こんなものに遭遇するなんて夢にも思わなかった。

 だからといっていつまでもここで立ちつくしている訳にもいかない。
 成介は片膝を付いてしゃがみ込み、ためらいがちに声を掛けた。

「あ、あのう、クライフォートさん?」
「ああ、そうだけど。それがどうかしましたか」
「どうかしましたかって……大丈夫ですか !? 体半分、埋まってますよ !?」

 成介は、下半身まるまる本の山に埋もれながら平然と学術書を読みふけっているクライフォート氏に向かって声を張り上げた。

「そういえばそうだね。もう慣れたから大丈夫だよ。ほら、こうして本も読めるし」

 クライフォート氏はすこぶる機嫌良くのたまった。
 抜き差しならぬ状況に陥っているにも関わらず、なんら不満を覚えていない様子だ。
 それどころかすっかり現状に順応してしまっている。

 なんなんだ、この頭のネジが一本どころか十本くらいすぽーんと抜け落ちた思考回路は。
 成介は思わず目眩がした。

「そんな状態に慣れないでくださいっ!」

 ぐらつく本の山の頂上付近を切り崩しながら、成介にしては珍しく声を荒らげてしまった。




>あとがき

2500Hitキリリク小説。叶兄弟とクライフォートの昔話です。
言うなれば「隣のオランダ人序章」みたいなもんですか。

クライフォートが若年寄なのは生活環境のせいです。
恭介が単細胞バカなのはいつものことです。
成介が大空翼の上位互換版に見えるのは気のせいじゃないかもです。

この度は成介を一杯書けてシアワセでした。


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