2003/01/23
■ 旅に出た理由 ■
もしも この紋章が大切な人を傷つけてしまうのなら… そして 少年は一人 旅に出た。 いつのまにか惹かれていた。 君の姿を捜していた。 何が自分をそうさせているのだろうか。 君の仕草を 君の反応 君の笑顔 そして時折見せる淋しげな瞳… 君の全てを手に入れたかった。 悠久のときを生きる者にとって、 その感情は持っていいものだろうか… 愛しいならば殺せ…そう右手が呼びかける。 させない…ぜったいに。 だから 僕は一人 旅に出た。 時が全てを解決してくれると信じて… 三年の月日が流れた。 彼女は 何一つ変わってはいなかった。 あのときのまま。 そう 彼女の全てが… そして気付いた。 彼女は時をも越えてしまうということに。 みなと同じ時を過ごせない彼女は今までどれだけの孤独を見てきたのだろうか。 だけど その彼女は太陽のように輝いている。 知れば知るほどに愛しくなる。 そしていつしか彼女は再び行ってしまった。 そうだ、彼女を捜す旅をしよう。 僕には長い長い時間がある。 彼女を捜すということで、自分が生きていると実感できる。 なにより 自分がそうしたいから… そのとき 始めて悠久の命に感謝した。 END |
■石猫のタワゴト■ 3年の放浪の末。 ようやく人生の目標発見オメデトウ坊ちゃん。 こーなったらもう勝ったも同然ですね!←? 長い長い旅の始まりに幸いあれ、ってなカンジです。 |