2002/05/07
明けぬれば 暮るものとは 知りながら なほうらめしき 朝ぼらけかな 「なんて、僕の気持ちを表したかのような歌だよね?」 さわさわとそよぐ風に、髪を躍らせつつ 誰にともなくリウ・マクドールは呟いていた。 これの歌意は―たしか・・・―。 『夜が明けてしまっても、日はまた暮れる。 日が暮れたなら再びあなたと会える。 そうと知っていても尚、この夜明け時は あなたと離れてしまう事が恨めしいのです・・・』 せつせつと訴える作者は男性。 だから尚更共感を覚えるのかもしれない。 この作者も、僕が今抱えているものと同じことを思っているのだろか? 状況はまったく同じというわけではないだろうが・・・。 それでも感情は 恋人ととのひとときの別離を、惜しんでいることは変わりないはずだ。 「まったく。我ながら・・・珍いことだよね?」 こんな感傷的になるなんて。 それもこれも・・・ついさっきまでいた少女の面影を追っての行動だった。 ほんの数分前まで側で微笑んでいた少女を追って、名残惜しんでいる。 きっとすぐまた会えるのに 「仕様のない事なのかもしれないけどさ・・・」 いくら彼女が時の舞姫でも、空白の時間が横たわっているのは確か。 そしてあっさりとその余白を、楽しみながら待つだけの余裕 そんなもの僕にはないから 愛しくて 切ない。 今はただ、 強く強く 再びまみえる日が訪れる事を願おう そうすれば彼女が聞きつけて、跳んできてくれるかもしれないから そっと呟く。 「早く帰っておいで・・・ビッキー。」 End |
■ネコヤさんのヒトコト■ えー・・・っとー・・・・。 冒頭の歌は百人一首より引用です。 なんか坊ビキとだぶって見えたので書いてみました。 っつってもこじつけですので、後先考えずに書いたのがあちこちから感じられ ますが。特に題名・・・苦し紛れの英語文。 状況は、「ビッキーがまたまた突然、どっかへ跳んでっちゃった」。 取り残された坊の心境やいかに?です。 相変わらず我が家のリウ坊は、情けなさ大爆発。 余所の坊ちゃんの格好良さが嘘みたいよー?(暴言) ■石猫のタワゴト■ なんとはなしに。 等身大の坊ちゃんのスナオな感情が愛しいです v 強がり言ってる彼よりも、 そしてホントは寂しいクセに、それに気づかないフリをしてる余裕な彼よりもある意味ずっとカッコいいです。 人間、素直なのが一番です、はい。 |