2002/06/29
■ 白き夜の奇跡 ■ |
夏至が近づくと白夜も近づく それは、もしかしたら 精霊に会えるかもしれない日 大切な人と一緒にその奇跡を見れたなら どれほどすばらしいことだろう +++++ 「ビッキーさんは・・・精霊をみたことはありますか?」 「私ー?」 アンネリーちゃんにそう聞かれ、小首をかしげて思い返す。 どうだったかなあ・・・・ いままで色々な人に出会ってきたから 時々思い出せない時がある。 そもそも精霊ってどんな姿なのかな? 「あの、そんなに考え込まないで下さいね。シュウさんが今宵は白夜になりそうだと言っていたので・・・それなら精霊に会えるかと思って。わたしは見たことがないものですから誰か、どういった姿をしているのか知っていたら・・・そう思っただけですから」 白夜・・・? 「白夜の日なら精霊に会えるの?」 「・・はい。そう、ハルモニアでは伝えられてます。そして願い事をかなえてくれるんです」 へえええ♪ あってみたいな。 「精霊にもさまざまな種類があるそうです。普段は大気に溶け、人の目には映らないそうですが、白夜の日だけは夜の魔力と、光が交わりあって、私達でもみることが叶うと言われています」 歌うように。流れるように語られるその言葉を聞くうちに。 こころがウキウキする感じを覚えた。 そして、夜が訪れる。 +++++ 闇夜に包まれること無く、空が仄かな明るさを称えていることも手伝って、今夜の本拠地はざわめいていた。 酒場の連中は、テーブルをわざわざ外に運んで外で宴会騒ぎ。 城内の明かりはほぼ全て消され、おもに自然の光で夜を楽しんでいるようだった。 普段「夜更かししちゃだめよ」と注意されるような子供も 今夜は見逃してもらえるようで、歓声を上げながら追いかけっこをしている。 トランではみられなかった光景 あちらには、極がないから白夜も訪れないのだ。 このような場に居合わせることができて、幸福だと感じる。 「リウさんっ」 例によって空から現れるビッキー。 「やあ。大分上達した?テレポート」 「エヘヘほんとう?・・・リウさんのところへ跳ぶことに関しては、失敗しなくなった自信はあるんだけれど」 照れた笑いは「実はまだちょくちょく失敗をしている」ことをあらわしていた。 「それは・・・嬉しいね」 僕「だけ」に関しては失敗しない。 これほど嬉しい言葉はそうそうないんじゃない? 「あのね。今日は精霊に会えるかもしれないってアンネリーちゃんが言ってたよ」 「ふうん・・・精霊」 もしかして、先ほどからあちらこちらを舞っている光のことだろうか。 「精霊さんは願い事をかなえてくれるんだって」 ビッキーの口調はうきうきしている。 見るのを楽しみにしているのかもしれない。 ならどうせなら。こんな無粋な場所ではなく 「探しに行ってみようか」 「― うんっ♪ ― 」 どこか人気の無い 精霊にあえそうなところを +++++ たいまつも何も持っていなかったけれど 多少暗い程度で、たいして不自由はなかった。 折角いつもと違う雰囲気のなかなのに 人工の明かりを持ち込む、というのもつまらないしね。 「足元大丈夫?」 「大丈夫だよ。リウさんと一緒だし」 「そうかい?」 そっと微笑む暖かな時間。 「ねえビッキー?本当に精霊はいると思う?」 「もちろんだよっ♪私ね、魔法が使えるのは紋章のお陰ってだけじゃなく、精霊のお陰でもあると思ってるの〜。だから絶対いるのっ」 「そう。・・・でもねビッキー。僕は」 「ほえ?」 悪戯を告白する子供の気持ちってこんなのかな ごめんと思う反面、すっごく楽しい。 「実は、精霊をみたんだ」 「え・・・・・・ほえええええっ?」 期待通り。 顔に大量のクエッションマークをはりつけつ。「なんで?なんでどこでー?」 と尋ねてくる。 「さっき。城の庭で。ビッキーが僕の所へテレポートするちょっと前から、かな」 「え、ええ、え。でも何でなんでーーー?じゃあなんでわざわざ探しに来たの・・・?」 「それは・・・ね」 涼やかな風が心地よい これも精霊のしわざかな? このやり取りを見ながら どこかで微笑んでいるのかも。 「ビッキーは、珍しいものみるなら簡単に見れるのと、苦労してみるのどっちが嬉しい?」 「う〜ん。苦労するほうがいいよ。だって、そのほうがよりうれしいから!」 「うん。それなら」 よかった。 「それなら何でわざわざ‘探そう’って言ったか・・・わかるよね?」 「そのほうがわくわくする、から?」 「そ。」 どんなに珍しいものでも あっさりみれたものならば 「ふ〜ん。なーんだ」 そんなことを感じてしまう それよりも探した方がきっと、いい。 「それに。あんな沢山ひとがいる所よりも、二人でみたかったしね」 みるみる赤く染まるビッキーの頬。 陽の下でなくてもそれはたやすく見て取れた。 「ぅっ・・・リウさん。またそんなことばっか・・・」 「本気で言ってるんだけど。それとも、笑顔で言うと説得力ないかい?」 「ううん」ふるふるとビッキーは首を振った。 「私も、普段はたくさんのひとと一緒がいいけれど。それでも特別な時間は・・・」 「なんだい?」 「いわなくちゃ・・・駄目・・・?」 「うん。是非聞きたい」 「ううーーん・・・。やっぱり嫌だよ〜〜言わない〜っ」 ・・・・・絶対はかせよう。(←鬼畜) そう決心を固めた瞬間 「あっっっ!!!」 きらきらと星のように輝く瞳で、ビッキーが指差したものは。 ふわりふわりと舞う光。 それも、城の庭で見たものよりも大きい。 「これが精霊・・・?」 「そうだよ。・・・きっとね」 人が創り出すことなど到底叶わないような 純粋な、光そのもの。 それは 魔法の光にも良く似ていて だけどそれ以上に清らなるもの。 微かに虹を纏わせながら 空気の狭間を踊っていた。 ゆったりとたゆたいながら やがてどこかへ去っていった。 「綺麗だったね・・・・」 まだ興奮の残った表情で ほっとため息をつくかのように ビッキーが言った。 「ああ」 そして、興奮しているのはこの身とて同じ。 まさかあれほどとは思いもしなかった 自らの眼で見ること無しに、語ることなどできないであろう、輝き。 それを 彼女と見れたことを何よりも、嬉しく思う。 「精霊さん笑ってたねv」 「え?!」 「え・・・?」 ・・・僕にはそう感じれなかった。 「あのねー、ふわふわって。ん〜とそれでキラキラ。誰かがにっこり笑った時の感じ に似ていたよ?・・・リウさん?」 「何でもないよ・・・」 もしかして、魔力やその人の心によって見え方も異なるのだろうか。 何にしても今年一度見ただけでは判らない 「帰ろうか」 「うんっ。一日中起きていたから眠たいのー」 「今度は一日中眠っていたりして?」 「そんなことないよ〜〜!」 君と一緒に奇跡を目の当たりにしたのは確か そのことだけでもきっと、すばらしいこと だけど、僕は貪欲だから 「また今度、一緒に見ようか」 次に奇跡が起こる日に 続く光のその中で 「うんっ ♪ 二人で?」 「もちろん」 僕は、そっと 更なる奇跡を願った。 どうか次は彼女と同じものを見れますように END |
■ネコヤさんの一言■ ぎゃふん。白夜過ぎたねきっと。 デュナンって南極および北極あるのかねぇ・・・。 そのあたりは謎ですが、さらっと受け流して下さい;;; さらに謎ですがあの世界に精霊はいるのでしょうか。 最初と最期で微妙にずれています。言いたいこと。何が何やら;;; 後書きまで支離滅裂です。どうしよう。(知るか) し、し、し、しかもリウ坊。我が侭です。 それともこれくらいOKでしょうか? 「精霊さん笑ってたねv」はビッキーにならそうみえるのでは?という妄想によります。 駄文ながらこれを坊ビキ研夏企画にささげます〜。ごめんなさい(逃)ーーー! ■石猫のタワゴト■ デュナン地方はトランより北にあります。 ゆえに白夜でも全然OKでしょう!←??? 精霊さん。心のキヨラカな人には見えるのです。 ……リウさん。ホントに見えたの?←暴言。 ワガママなリウさん。 どっかの「リ」のつく3文字の鬼畜坊よりずっとステキです。 リウさんはいつまでもリウさんらしく好き放題に生きてください v もちろんビッキーと一緒に、オモシロおかしく永遠に。 ……意味不明。 |